こんにちは!
「大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。
「甘い物の渇望も血糖コントロールも代謝が回っていることが大事!」
甘い物が辞められない。これはいつも書いている通り、原因に対する「症状」であり、根性論とかコーチング論とかではないです。脳が食べたいと思っているのに抗うのは無理です。
原因は色々あります。代謝に必要な栄養素が足りていなかったり、あるいは重金属などが代謝を阻害していたり。
「要するにATPが作れていない」状態です。
鉄不足や酸化ストレスなどでミトコンドリアがうまく機能していなければ、解糖系で回すしかありません。簡易なエネルギー補給として甘い物を選ぶのはごく自然なことです。
ご存知のように解糖系は1つのグルコースから2ATP しか作れないので、効率の悪いエネルギー補給となり、またすぐにお腹が空いて食べたくなるでしょう。そして食べるたびにインスリン↑で脂肪の合成↑となります。
【インスリン分泌のメカニズム】
そして膵β細胞においては、グルコースを取り込み、代謝してATPができる→ATP依存性カリウムチャネルが閉じる→膜電位が変化→カルシウムイオン流入→インスリン分泌
となります。ですので、ATPがしっかり作れないとインスリンの分泌がうまくいかないのです。
このようにインスリンの分泌にも代謝が影響します。
まとめ
・血糖コントロールにも色々原因がある
・代謝が回らないのにも色々原因がある
・トレーナーの役目は原因を特定し、アプローチすること
原因に対する症状で甘い物を摂っているのに、コーチングでモチベーションを上げるとか(もちろん栄養状態に問題がなく、純粋にモチベーションの問題なら別です)、甘い物をプロテインに置き換えましょうとか(消化能力、肝機能・糖新生の能力がダメだったらどうすんの?)、などなど。
とにかく評価なしの方法論・経験則は当てずっぽう‼︎です。
その評価をするために生化学、生理学、血液データの読み方などが必要になるのです。
クライアントの症状に対して「なぜ、どのような機序でこうなるのか」を考えなければ解決にならないです。
ではまた^_^