「大事なのは方法論ではなく個体差の評価!」 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。
「ストレスにビタミンDが効く理由」
「過敏性腸症候群とビタミンD」
前回はストレスにビタミンCという記事でしたが、今回はビタミンDです。(ビタミンD関連はこちらやこちら
【ポイント】
・ビタミンDはセロトニン合成経路の酵素の発現を制御
・脳ではセロトニンを増やし腸では減らす
交感神経を抑制しリラックスを促す神経伝達物質のセロトニン 。
その合成の過程において、ビタミンDが重要な働きをします。
セロトニン はトリプトファン→5HTP→セロトニンとなりますが、トリプトファンから5HTPになるときにトリプトファンヒドロキシラーゼという酵素(TPH)が働くのですが、この酵素の発現をビタミンDが制御しています。
TPHにはTPH1とTPH2の2種類があります。
TPH1は腸のセロトニン合成に関与。
TPH2は脳のセロトニン合成に関与。
セロトニンは脳では交感神経を抑制しリラックスや幸せ感をもたらし、腸では蠕動運動を促します。
ストレスがかかると視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)が分泌され、腸でのセロトニンが増えます。すると腸の蠕動運動が亢進して、お腹が痛くなったりトイレに行きたくなったりします→過敏性腸症候群
【まとめ】
ビタミンDは
・脳ではTPH2を活性化しセロトニンを増やしてストレス緩和に寄与
・腸ではTPH1を抑制し、セロトニン合成を抑え過敏性腸症候群の緩和に寄与
ということで副腎疲労にはストレスケアが大事なのでしっかり学んでいきましょう!