大事なのは方法論ではなく個体差の評価! 分子栄養学に基づいた血液データリーディング・栄養評価・ダイエット・健康に関するセミナー「トレーナーの為の栄養学講座」岡洋介です。

短鎖脂肪酸とストレス

短鎖脂肪酸は善玉の腸内細菌が水溶性食物繊維やオリゴ糖を発酵することで作られます。

短鎖脂肪酸は腸内環境を良好に保ったり、糖代謝や免疫にも関わります。

そしてストレスにも関係します。

ストレスがかかると
視床下部→下垂体→副腎とHPA軸が働きますが、副腎からのホルモンは脳へフィードバックを働かせ、HPA軸が抑制されます。

しかし長期にわたるストレスは海馬など脳がコルチゾールに長期に晒されてダメージを受けます。

ストレス下(うつ状態)などではBDNF(脳由来神経栄養因子)が減ります。
BDNFは神経やシナプスの新生に必要で、脳機能を正常に保ちます。

・マウスに酪酸(短鎖脂肪酸の1つ)を投与するとBDNFが増える
・無菌マウスではBDNFは減少

人で通常の量の酪酸でどの程度BDNFに影響を与えるかはまだ明らかではないですが、やはり腸でしっかり短鎖脂肪酸を発酵させ腸を健全に保つことは健全な脳機能に寄与すると思われます。

その他多くの論文でストレスで悪玉菌が増え、善玉菌が減るという報告がされています。

やはり脳腸相関はストレスケアの大事なポイントになるでしょう。→関連記事はこちら

ということで副腎疲労にはストレスケアが大事なのでしっかり学んでいきましょう!